おことわり。
藤本は理事長を退任しましたが、「理事長ご挨拶」の思いはすべての会員同じで、会の活動の趣旨もほぼ同じです。そのため、理事長ご挨拶は当分このままで掲載させていただきます。
はじめまして、地域医療を育てる会の藤本と申します。
私は、1996年に東京から東金に越してまいりました。
当時幼い子どもが夜中に熱を出し、そのたびに旭市や千葉市にある救急そのため、ご挨拶はこのまま掲載させていただきます。
病院に子どもを車で連れて行きました。
そのころから、「近くに病院があるのに、なぜ診察をしてもらえないのだろう」と思っておりました。
病院から医師が減っていることをはっきりと知ったのは、2005年1月に開かれた「山武地域医療センター構想
シンポジウム」のときです。
そして、そのときの、会場から質問をする住民とそれに答える行政・医療関係者とのやり取りが印象に残りました。
住民は「~してほしい」「~してくれない」と言い、行政や医療関係者は「理解とご協力をお願いします」を繰り返していました。
住民は「~してくれ」と誰かに依存するだけでいいのでしょうか?
行政や医療関係者だけが対策を考えなくてはならないのでしょうか?
また、住民に「理解とご協力を」と言う専門機関は、はたして必要な情報を
住民に伝えているのでしょうか?
住民、行政、医療、さらには福祉や保健など様々な立場の人たちが同じ土俵の上で互いに知恵と力を出し合う関係こそが、この地域には必要なのです。
そんな対話をする場を作ろうと、様々なお立場の方々とともに「地域医療を育てる会」を作りました。
地域医療を育てる会は2005年4月に会として組織し、同年11月にNPO法人となりました。
今は約30名の会員が「対話する地域医療」を育てようと活動しています。
今、私たちの住む地域では医師・看護師不足に加えて高齢化が進み、住民が学び、活動するべき課題が増えています。
このような状況の中で、私たちはいったい何ができるのか、皆で知恵を出し合い、ともに考えてみませんか?